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どうやら娘がまたまた、いやまたまたまた…お友達に噛まれてしまったようだ。さすがの母ちゃんもちょっと怒り気味。しかも偶然に娘を噛んだお友達が誰なのかがわかってしまい、ちょっと複雑な気持ちのようだ。
そこで今回は、「なぜ子どもはお友達を噛むのか」というお話をしたいと思います。
なぜ子どもはお友達噛むのか?
このブログを書くにあたり、保育園の先生や専門家の方のブログを読ませていただきました。
そのなかで子供がお友達を噛んでしまう原因は「親の愛情不足です」と書かれているのものがあった。
子育ての専門家ではない僕には、それが正しいか間違っているかはわかりません。ただイルカのトレーナーである僕が言えることは、「愛情」を行動の原因として語ることは絶対にないということです。。愛情があるから行動が出現するとか、愛情がないから行動が出現しないとか、そのようなことは絶対にありません。
行動が繰り返されるということは、行動の後に必ずいいことが起きるからです。これだけです。お友達を噛んでしまうという行動が繰り返されるのは噛んだ後にいいことがあるからです。
これを強化(きょうか)と呼びます。
例えば、「おもちゃの奪い合いをしていて、お友達を噛んだら大好きなおもちゃを手に入れることができた」とか「噛んだら先生が駆け寄ってきてくれて注目を集めることができた」とか「噛んだ感触が気持ちよかった」というのもあるでしょう。
人間はいつも問題を深く考えすぎてしまうことがあります。噛んでしまった原因は非常にシンプルなのに、いつも複雑に考える。
「親の愛情不足だ」と抽象的な原因で解釈しようとする。終いには「片親だから」とか「共働きだから」とか「親が若いから」という全く関係ないことまで引っ張り出して噛んだ原因にしてしまう。
こうなってしまうとお友達を噛むという行動はいつまでたっても直すことはできません。行動の原因はいつもシンプル
子どもがお友達を噛む原因は噛んだ後にいいことがあるからです。本当にこれだけなのです。
実はこれを「モーガンの公準(こうじゅん)」と言います。「シンプルに原因を解釈できるなら、難しい解釈で説明してはダメですよ」ということです。
子どもの噛み癖で困っているママさんパパさんへ
どうか、噛んだあとに起きていることに注目してみてください。そこに必ず答えはあります。
行動の直後です。それさえわかってしまえば直すのなんて簡単です。
「私の愛情が足りないのかな?」なんて考える必要はありません。子どもの噛み癖で悩んでいて、この小さなブログにたどり着けるぐらいなら十分な愛情をお持ちです。
「愛情たっぷり」とか「絆を深める」とかそんな感情論だけを振り回す育児方法に、騙されてはいけません。
そして愛情だけ注いでおけば、子どもの問題行動は簡単に直るとおもっていることも大きな間違いなのです。
最後に
なんか冷たい言い方に聞こえることが多かったかもしれませんが、私は娘を愛していないわけではありません。
誰にも負けない自信もあります。
だからこそ子どもの行動や言動をしっかりと見定め、いい加減な子育てはしたくないのです。ましてや他人を傷つけるような問題行動を見過ごすわけにはいかないし、そのような問題行動を責任をもって直していくのが、子どもを自立させるための大事な親の役目だと思っています。


