子供にどのようなおもちゃを与えていますか?
昔ながらの温かみのある積木、人気キャラクターのロボットやぬいぐるみ、知育と称したパズルなど、デパートに行けばたくさんのおもちゃが売られていますよね。
先日、あるおもちゃで子どもが怪我をしたんです。腕を少し切っただけで大事には至らなかったのですが…もう少し気にかけておくべきだったと反省です。
近年は、海外からの輸入おもちゃも増え、おもちゃによる事故が年々増加傾向にあるそうです。
そこでこの記事では、おもちゃによる子どもの事故に関する情報とおもちゃを与えるときの注意点などをまとめてみました。
目次
子どもたちのおもちゃによる事故を分析してみた
国民生活センターの公式HP(http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html)によると、発生する事故は以下の4パターンが多いそうです。
- 小さなおもちゃや部品を、飲み込んだり耳や鼻に入れてしまうことによる事故
- おもちゃや割れた破片などの尖った部分で、切り傷を負ってしまう事故
- 何かが発射されたり、飛び出すおもちゃによる事故
- その他の事故
❶の事故が最も多く、全体の半分を占めています。
- ビー玉
- 積木
- おもちゃ銃
やはり小さなおもちゃが上位を占める結果となっております。
男児と女児では、どっちが事故を起こしやすい
男児の方が多い傾向にあります。ま、これはイメージ通りですかね。男児のほうが元気よくおもちゃを使って遊ぶのでケガをする確率も上がるのでしょうか。
何歳児がもっとも事故が多い
統計によると0歳から12歳の事故の中で2歳児の事故が一番多いようです。2歳ごろになるといろいろなものに興味を示すようになる半面、安全と危険なものや行為を分別することができず事故になるようですね。おもちゃで遊んでいる場合は一番目を離してはいけない年齢が2歳となるようです。
おもちゃを与えるときに注意すること
おもちゃを使うのはあくまでも子どもであるため、子ども目線で選ぶことが重要になります。以下に選ぶ際に注意する点を箇条書きにしてみました。
おもちゃの選び方
- STマークやASGKマークがついているかどうか
- 口の大きさより小さくなく誤飲する危険性はないか
- 先のとがった鋭利な部分がないか
- 破損や取れやすい部品は付属していないか
- 表示されている「対象年齢」がお子様にあっているか
子どもがおもちゃで遊んでいるとき
特に兄弟がいる場合は注意が必要です。上の子どものおもちゃで下の子どもがケガをするケースが多いです。兄弟で遊ぶ場合は下の子どもの年齢に適したおもちゃで遊ばせるよう注意しましょう。
おもちゃで遊び終わったら・・・
子どもがおもちゃで遊び終わったら片付ける習慣を身につけましょう。それをすることにより誤飲などを早期に発見することができます。また大人はおもちゃが破損していないか、ねじが外れていないかを確認しましょう。そのままにしておくと危険につながるので修理しておきましょう。
最後に
僕たちイルカのトレーナーも、毎日のようにイルカにおもちゃを与えます。これはイルカの生活する飼育環境をより豊かな環境に変化させる試みとして「環境エンリッチメント」と呼ばれます。
もちろんイルカ専用のおもちゃなど売られているわけではありませんので、すべてが手作りになります。
手作りする際にもっとも注意しなければならないことは「事故が起きない」ことです。
動物はいつも与えたおもちゃで想像を超える遊び方をします。力も人間とは比べものになりません。簡単に壊れて破片を飲み込んだり、破片で体を傷つけたりしないように私たちは創意工夫しながらおもちゃを作るのです。
しかし、せっかく作ったおもちゃをイルカがすべて気に入るとは限りません。5分ほどで飽きる子もいれば、見向きもしないイルカもいます。本当にイルカとの知恵比べです。それでも、イルカたちの生活が少しでも良くなればとおもちゃを作り続け、与え続けているのです。イルカにとってはおもちゃはただの遊び道具なだけです。
しかし、人間の子どもにとってはどうでしょうか?
子どもは年齢や成長に伴い、同じおもちゃでも様々な遊びをします。親はおもちゃの遊び方を観察すれば、子どもの成長を感じることができます。おもちゃが壊れれば修理し、モノを大切にすることを教えることもできます。遊び終わったら、お片づけすることを教育することもできます。イルカには教えれないことを、人間には大事なことをおもちゃから教えることができると思うわけです。
おもちゃは買い与えればそれで終了ではないんです。与えた後どうするかによって、子どもの無限の可能性を引き出してくれるのではないでしょうか?
コメントを残す