「もこもこもこ」という幼児向けの絵本を知っていますか?
この本は読み聞かせ本の中では、常に人気ランキング上位に君臨し続ける絶対王者的な本です。
発行は1977年で、発行部数は100万部以上。実に35年以上前からず~っと売れ続けている本なのです。当然ですが、売れ続けていることは子どもやその親に愛され続けている証拠ですね。
私も存在自体は知っていたのですが、購入はしていませんでした。しかし、ここまで売れ続けるには理由があるだろうと思い、1400円と僕にとっては若干高めのお値段でしたが、アマゾンでポチッと購入してみました。
もこもこもこを子供(1歳児)に読み聞かせてみた
子どもと一緒に読んでみることにしました。
読み終えた直後、2人は完全に、
「???????????」
でした…。
内容は、表紙にあるような独特のものが、もこもこしたり、ポロリと落ちたりと変化していき、最後は膨らんでパチンとはじけるというもの。
本文は、「もこもこ」や「パチン」などの擬態語のみ。
読み終えて、ふたりともあっけにとられ、そして無言。
しかし、読み終えてみて「???」だった僕も、この本は絶対に娘にうけると思えた。
それから2~3度読んでいくと、この独特の世界感に引き込まれる。
娘も爆笑したり、文章を真似しながら声に出してみたり…。「もう一回、もう一回」を繰り返す。
絵も独特だ。自分でも描けそうな感じがする。しかし絶妙な色遣いや独特さがあり、それが子どもを惹きつけるのだろう。調べてみると先に絵が完成し、その後に谷川さんが文章を書いたようだ。
「もこもこもこ」が子供に好かれる理由を考えてみた
本文は短い擬態語のみである。
ここで全部を書いてしまうとネタバレしてしますので、それはやめておくが、本当に短い。
しかし、抑揚がはっきりしており、高い声で表現する擬態語の後には、低いのが来る。低いのが来たら、高いのが来る。
そして、その擬態語が非常に表現しやすい。不思議なのはこの擬態語の表現が読むたび微妙に変わるのだ。
読み手が同じ人でも、なぜか毎回違うふうに表現できる。
普段は子どもを膝の上にのせて、読み聞かせを行っているが、この本は対峙して座り、読み聞かせることをお勧めする。
擬態語に顔芸やリアクションを大きく付け加えて読むと、子どもは大爆笑してくれるだろう。最初に読んだときに「???」になったのは、この擬態語をただ棒読みしたためだったからかもしれない。
最後に
やはり売れている本は売れている本だということがよく分かった。
それなりの理由がなければ40年近くも売れ続けるはずがない。
しかし、この本は本屋で見つけても、人気がある本ということを知らなければ絶対購入しないだろう。パラパラめくっただけではこの本の良さは絶対にわからない。
作者自身も言っているがこの本は「ヘンな本」なのだ。
こんばんは!
購入されたんですね!!
気に入っていただけてよかったです!!
ちなみに、同じ作家さんの
『もけら もけら』
もオススメですよ~(^-^)
もしご興味があったら♪
もこもこもこと、同系統の不思議本ですが。
ていうか、私がシュール好きなのもありますが(^_^;)
私はこの作家さんが好きすぎて、個展にまで行ってしまいました。。。
まんまるさん
はい、ご紹介いただきありがとうございます。娘も私も大変気に入ってあれから毎日読んでます。「もけらもけら」も探してみます。シュール系は私も好きなので。
シュール系お好きなんですね!
そしたらぜひ『カニツンツン』も!
長 新太さんの、へんてこライオンシリーズもたまりません!
小さなお子さまだったら長さんの『チョコレートパン』とか傑作です。絶版だったんですが、何年か前に再販されたはず。
私シュール絵本大好きで(^_^;)
いくらでも出てきます。
返信不要です~(^-^)/