「毎回褒める」のと「時どき褒める」のって、どっちがいいの?子供の才能を伸ばす褒める育児

子供の頭をなでる親

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子供の教育をするにあたって、褒めて伸ばす子育てを実践している親御さんも多いのではないでしょうか? 逆に、子供を叱って育てるって人でも、さすがに一度も子供を褒めないってことはないですよね。

そんな、子供を褒めるときに、とても重要になってくることがあります。

それは褒める頻度です。子供がなにかできるたびに「毎回」褒めるのか、それとも、「時どき」ほめるのか。どちらが子供の成長にとって良いか知っていますか?

そこで今日は、イルカやアシカを褒めるだけで育てている僕が、子育てにおいて、「毎回」褒めることと、「時どき」褒めることの違いについてお話ししたいと思います。

子供を毎回褒めるとは?

僕たち動物トレーナーがつかう行動分析学の世界では、子供が何かできるたびに毎回必ず褒めることを「連続強化(れんぞくきょうか)」と呼びます。

強化とは簡単にいうとご褒美をあげるということです。イルカでいう魚をあげることで、子供でいう褒めるということになります。

子供にしてほしいこと、例えば、お片付けができた時、必ず「上手だね」と褒めてあげる。

トイレでオシッコできるたびに必ず頭をなでて褒めてあげる。できるたびに毎回褒めること連続強化と呼びます。

子供を時どき褒めるとは?

これは連続強化と違って、子供がなにかをしても毎回褒めることをしません。

子供がなにかをしても時どきだけ褒めることを「間歇強化(かんけつきょうか)」と呼びます。

または漢字違いで間欠強化と呼んだり、部分強化と呼びます。

例えば、お片付けができたら、2回に1回だけしか褒めません。

トイレで上手にオシッコができても、3回に1回しか褒めません。このように子供が何かをしても毎回褒めるのではなく、時どきだけ褒めること間歇強化と呼びます。

さらに間歇強化は細かく分類することができます。

決められた回数をしたら褒められる定比率強化スケジュール(例:2回お片付けしたら褒める)、回数が一定でない変比率強化スケジュール(例:1回目で褒めたり、3回目で褒めたりする)があります。

そこまで細かく話すと長くなるので、今日はやめときますが、「時どき」といってもいろいろなパターンがあることを知っといてください。

一番いいのは、回数や時間間隔が一定ではないランダムに褒めることです。ちなみにギャンブル依存症はこの間歇強化の原理から成り立っています。

連続強化と間歇強化はどちらがいいの?

毎回褒める連続強化と、時どき褒める間歇強化とでは、どちらが子供の成長にとってよいのでしょうか?

じつは、どちらも褒める子育てには必要不可欠な方法です。

もったいぶってすみませんでした。

しかし、うまく使えなければまったく意味がありません。逆にうまく使い分けることができれば、子供の才能をさらに伸ばすことができるのです。

使い分けると言ってもそんな難しいことではありません。ではその方法を見ていきましょう。

連続強化と間歇強化を使い分ける

連続強化と間歇強化は、時と場合によって使い分ける必要があります。

まずは連続強化についてです。毎回褒める連続強化をつかうときは、子供が新しいことを覚え始めているときです。

まだ100%完成されていないこと練習しているときは、それがうまくできるたびに、毎回褒めてあげましょう。

例えば、トイレトレーニングをやっていて、覚え始めのころや、まだおもらしをしてしまう時があるのならば、トイレでできるたびに必ず褒める連続強化で褒めましょう。

間歇強化は連続強化とは違う場面で使います。

間歇強化は100%できるようになったことを維持するために使います。お風呂を嫌がらずに入れる子供には、2~3回に1回だけ褒めるようにしましょう。

テストで毎回100点をとれる子供には、4~5回に一回だけ褒めるようにするのです。そうすることで、毎回褒めるときよりも、時どき褒めたほうが行動が維持されやすくなるのです。

まとめ:褒めるタイミングをうまく使い分けて子供の才能を伸ばそう

ポイント
  • 連続強化 :覚え始めで、まだマスターできていない行動
  • 間歇強化:100%できるようになって、行動を維持させたいとき

毎回褒めるのと、時どき褒めるの違いはわかりましたか?

うまく使いわけて子供の才能を引き出してあげてくださいね、

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