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子育てイルカが笛を吹く

水族館飼育員が子育てのコト、動物のコト、おすすめ水族館・動物園のコトを書いています

【動画あり】クジラの潮吹きによって作られた虹がスゴイ!

動物園・水族館 動物園・水族館-動物ニュース

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出典:http://www.dailymail.co.uk/

アメリカのカリフォルニア・ニューポート沖にてドローンにてザトウクジラを撮影をしていた際、クジラの潮吹きによってきれいな虹が作られた。

撮影されたクジラはザトウクジラと呼ばれる種類で、大きくなると全長18m、体重約30~40tの大きさに成長するクジラです。全長の1/3の長さもある大きな胸ビレが特徴です。オスがメスに求愛する際に、歌と歌うことでも知られるクジラで、日本近海にも多く生息しているクジラです。

クジラはなぜ潮吹きをする?

クジラの絵を見ると、頭の部分から噴水のように潮を吹き出しているものが多くあります。この部分から体内にたまった海水が飛び出している、と勘違いしている方が多くいますが、これは間違いです。

クジラの頭の上には噴気孔と呼ばれる、人間に例えると「鼻」にあたる呼吸をするための穴があります。クジラは魚と違って肺呼吸を行いますので、この噴気孔を使って、空気を体内に取り込んでいきます。(口では呼吸できません)

ザトウクジラともなると一度の呼吸で1時間弱も潜水し続けることができるほどですので、大量の空気を肺に取り込むことができます。

噴気孔は潜水する際に海水が入ってこないようにするための蓋がついており、クジラは常にこの蓋を閉めて呼吸を止めています。そして、呼吸する時にこの蓋を開き、肺にたまった空気を一気に吐き出し、そして新しい空気を取り込みます。噴気孔の蓋の部分は少し窪んだようになっており、そこに海水が溜まっています。その溜まった海水が、呼吸とともに空中に吹き上がっていくのです。

しかし、この窪みに溜まった海水はそんなに多い量ではありません。ではなぜ、大量に水を吹きあげているように見えるのでしょうか?

実はこれ、冬の時期に誰もが体験したことのある現象と同じなのです。

寒い冬、外で息を吐くと、息が白くなりますよね。子どものころはタバコを吸っている真似などをよくやったあれです。

あれは、吐いた息には水蒸気が含まれており、外の冷たい空気で冷やされると空気中で水となり白く見えるのです。クジラの潮吹きもこれと全く同じ原理です。

体内で温められた大量の空気が、外気に触れた瞬間に白く変化し、あたかも体内から水を吹きあげているように見えるのです。

ちなみに人間は一度の呼吸で、肺の30%の空気を入れ替えることができるのに対し、クジラは一度で90%の空気を交換することができるのです。そのため長い時間息を止め、潜水することができるのです。

 それでは、ザトウクジラの潮吹きによって作られた虹をご覧ください。


Whale blows a rainbow (Original) - YouTube